残クレは本当にお得なの?メリットデメリットを徹底解説

最近、どの自動車メーカーでもCMや広告で紹介している『残クレ』。

どんな仕組みのものかは分からなくても「なんだか新車がお手軽に手に入る」みたいなイメージは伝わりますよね。

確かに、このイメージは大筋では間違っていませんが、実際に残クレを利用してマイカーを手に入れた方の声を集めてみると、決して「お手軽」とは言い切ることができないようです。

今回は、各自動車メーカーが積極的にアピールしている、流行りの『残クレ』について、みなさんの「残クレってなに?」「ホントにおトクなの?」という疑問を解消していきます。

残クレとは?という疑問はこれでスッキリ!残クレ徹底解説

『残クレ』…

クレジットが残るとか、残りはクレジットでとか、何かしら『クレジット=分割払い』と『残りの金額』みたいな仕組みを指す言葉だというのは察しがつきますよね。

でも、マイカー購入は人生の中でも数回だけの大きな買い物。絶対に「なにかよく分からない仕組み」で購入してしまった、なんてことはあってはいけません。

ここでは、まだぼんやりとしたイメージしか持っていない方も多い『残クレ』について徹底解説しましょう。

残クレとは『残価設定型クレジット』の総称

すでに広く『残クレ』という言葉が定着しつつありますが、残クレとは“ 残価設定クレジット ”のことを指す略語です。

メーカーによっては

  • 残価設定型クレジット
  • 残価設定プラン
  • 『◯◯プラン』
  • 『◯◯ローン』

などの名称で売り出していますが、基本的な仕組みは全て同じ。

『残クレ』は、ホンダが提供している残価設定型クレジットのこと呼びます。

ということは、残クレと呼んでしまうと正しくはホンダのサービスになってしまいますが、ここでは全メーカーの同サービスの総称として『残クレ』と呼んで解説していきますので、ご了承ください。

数年後に「買い替え・返却・買い取り」を選ぶのが『残クレ』

残クレとは数年後の買取り保証額を設定し、車両価格から数年後の保証額を差し引いた金額を分割で支払う方法のことです。

ちょっと分かりにくいので、例をあげて説明しますね。

まず、総額が200万円の新車があったとします。

この新車を「残クレ・3年払い」で購入した場合、まず購入時点でディーラーが「3年後の買取り保証額」を決定します。

ここでは、3年後の買取り保証額を車体価格の50%で100万円だったとしましょう。

すると「車両価格から数年後の買取り保証額を差し引いた金額を分割で支払う」のですから、新車の車体価格200万円−3年後の買取り保証額100万円=100万円を3年間で支払うということになります。

では、新車購入時に設定した「3年」が到来したらどうするのかというと、

  • 買い替え
  • 返却
  • 買い取り

の3つの方法のうちいずれかを選択します。

『買い替え』とは、その車をディーラーに買取り保証額100万円で買い取ってもらい、支払いの残額を0円にした上で、別の新車を選んでローンを組み直すパターンです。

『返却』とは、その車をディーラーに買取り保証額100万円で買い取ってもらい支払い残額を0円にする=返却するというパターンです。

『買い取り』とは、残りの100万円を一括または新たにローンを組み直して同じ車に乗り続けるパターンです。

イメージはできましたか?

ざっくりまとめると、残クレを利用して新車を購入した場合、数年後には

  • その車を返して別の新車に乗り替える
  • その車を返して終了
  • その車に乗り続ける代わりに残額も払い続ける

の3パターンを選択できるプランだということです。

実際にやってみた『残クレシミュレーション』

自動車ディーラー各社はホームページで分割支払い購入のシミュレーションを提供しています。

ここではホンダファイナンスのホームページで実際に残クレを利用した場合にどのくらいの支払いになるのかを検証してみましょう。

ホンダといえば、筆者は以前にオデッセイに乗っていたことがあるので、新型のオデッセイでシミュレーションしてみましょう。

はい、こちらがシミュレーションの実験台になって頂くオデッセイです。

シミュレーションサイトでは、車種を選択した後で

  • タイプ(グレード)
  • カラー(車体色)
  • メーカーオプション(オーディオやナビなど)
  • ディーラーオプション(フロアマットなど)

を細かく選択してお値段をはじき出します。

はい、こちらが車体価格とオプション類を含めたオデッセイの総額です。

合計335万2,380円となかなかのお値段ですね。

で、通常のクレジットプランで60回払いを選択した場合の支払いシミュレーションがコチラ。

月々5万6,500円って、ちょっとお高いですよね。

で、残クレ60回払いでシミュレーションした結果がコチラ。

月々4万3,100円ですから、通常のクレジットプランよりも1万3,400円も安くなりました!

これはなかなかおトクなのでは?と思える結果ですよね。世の男性陣も、奥様に新車購入の交渉がしやすくなるってものです。

自動車メーカー各社の残クレ一覧を比較してみた

国内の自動車メーカー各社は、いずれも残クレのプランを提供しています。

同じ残クレでも、プランの内容は各メーカーによって異なるので、一覧表で比較してみましょう。

なお、一覧表は2018年4月の新車販売台数が多い順で記載しています。

メーカー プラン名称 支払い期間 金利 残価率
トヨタ 残価設定型プラン 3・5年が基本 販売店・車両で異なる 販売店・車両で異なる
ニッサン 残価設定型クレジット 3〜6年 1.9〜4.9% 車種で異なる
ホンダ 残価設定型クレジット(残クレ) 3〜5年 1.9〜3.5% 50%
スズキ かえるプラン 3〜5年 軽自動車3.9%

普通車2.9%

軽自動車50%

普通車40%

マツダ ・マツダスカイプラン

・マツダアドバンテージローン

3〜6年 ・2.99%

・3.99%

・55%

・販売店で異なる

スバル 残価設定型クレジット安心プロテクト3 3・5年 車種・時期で異なる 車種・時期で異なる
ダイハツ ワンダフルクレジット 3〜5年 販売店で異なる 販売店で異なる
三菱 スーパーマイカープラン 3〜7年 2.9〜3.9% 車種で異なる

各社のホームページから残クレプランの詳細を比較してみて分かったことは

  • 残クレの基本システム自体は各社とも同じ
  • 支払い期間は車検を区切りに3年・5年が目立つ
  • 金利はメーカーや販売店、対象車種によって異なるが、残クレだけの特別低金利プランが多い
  • 残価率(買取り保証の料率)はメーカーや車種などによって異なる場合が多いが、スズキの50%、ホンダの50%など、軽自動車に力を入れているメーカーは固定している傾向がある
  • 残価を固定しているメーカーが主だが、ニッサンについては市場価格が残価を上回った場合は差額を頭金に充てることが可能

という点です。

各メーカーとも、概ね新車販売中のほぼ全ての車種がプランの対象となっているので、残クレを利用すれば憧れの車種に手が届く希望が見えてくるかも知れませんね。

手軽に新車に乗れる!残クレ3つのメリット

ここまでは『残クレ』の仕組みや各自動車メーカーのプランなどについて紹介してきました。

ここでは、魅力的な残クレのメリットを見ていきましょう。

残クレのメリット① 月々の支払い額を抑えて新車に乗れる

残クレのシステムは、車の将来の買取り価格を保証し、買取り価格分を差し引いた金額に金利を加えて支払うというものです。

冒頭で例に挙げたように、例えば200万円の車の残価が100万円と設定した場合、残りの100万円に金利を加えて支払いをするわけですから、当然、月々の支払い額は安くなります。

「なんで?」と思った方にもっとカンタンに説明すれば

  • 200万円の車を5年でローン完済する感覚
  • 100万円の車に5年間ローンを支払う感覚

を比べてもらえれば理解できるはずです。

しかも各メーカーとも頭金を抑えたプラン提案をしており、頭金520円や頭金0円のプランもあります。

もちろん、ある程度まとまった頭金を用意すればさらに支払いはラクになります。これが残クレの最大のメリットでしょう。

残クレのメリット② 新車から新車への乗り替えが可能

たとえば新婚夫婦が新車でコンパクトカーを購入したとしましょう。

3年後には子どもが生まれて、チャイルドシートを載せると室内が狭く感じるからワンボックスカーを購入したいと考えた時、3年前に購入したコンパクトカーを下取りに出しても新車でワンボックスカーを購入するのはちょっと厳しい…

仕方なく3年前に購入したコンパクトカーを車買取り業者に売却して中古のワンボックスカーを購入することになってしまいました。

何度かマイカーを買い替えた経験がある方なら共感できると思いますが、どうしても「新車から新車へ」という乗り替えが叶わず、仕方なく中古車でガマンする場面がありますよね。

ところが、残クレを利用すれば支払い期間が終了して買取り保証額でディーラーに買い取ってもらえば、次も残クレで新車に乗ることができます

家族が増えたり、減ったり、マイカーの用途やライフプランの変化に応じて比較的に短いスパンで常に「新車から新車へ」という乗り替えを可能にするのが残クレです。

これはちょっと嬉しいですね。

残クレのメリット③ ローンが通りやすい

新車購入の時にちょっと気になるのが「ローンの審査」ですね。

通常のローンでは、他のローンの状況などによっては、新車購入に足りるほどの貸付をOKしてくれないこともありますが、残クレの審査は「通常のローンよりもちょっと甘い」という傾向があります。

なぜなら、残クレを利用して購入した車は、ディーラーまたはディーラーの系列信販会社が所有権を握るためです。

もし月々の支払いが滞ってしまい、支払い不能になってしまったとしても、ディーラーは所有権を行使して車を引き上げることができます。

言葉を変えれば「乗っている車が担保になっている」という状態なので、ローン審査もやや甘いわけですね。

中・長期的に見れば損!?残クレの4つのデメリット

みなさんは『残クレ』を使って新車を購入してみたいと感じましたか?

もし「いいじゃん!残クレなら憧れの新車を軽い負担で手に入れられるじゃん!」と安易に考えた方は要注意。

残クレ自体はまだスタートしてあまり時間が経っていないシステムですが、すでに「こんなはずじゃなかった…」と後悔している方もいるようです。

このような事態に陥らないために、残クレのデメリットをしっかりと理解しておきましょう。

残クレのデメリット① 支払い総額は高くなる!

月々の負担を軽くして新車に乗れる残クレですが、各自動車メーカーともに「みなさん、ウチの新車に安く乗ってください」と出血大サービスを提供しているわけではありません。

そんなことを考えるなら、車体価格を安くすれば済む話ですよね。

なぜ自動車メーカ各社が残クレを猛然とアピールしているのか?

その理由は「支払い総額が高くなるから」です。残クレ最大のカラクリは『金利』です。

ローンには必ず金利が発生し、金利分がクレジット・信販会社の利益になるわけですから、無金利なんて夢のような優遇キャンペーンでもない限りまずあり得ませんよね。

残クレ最大のカラクリが金利になるというのは「金利の『元本』のとらえ方」にあります。

最初に例に挙げた「200万円の車の3年後買取り保証額が100万円」というプランの場合、みなさんの素直な頭の中では「3年後の買取り保証額100万円を差し引いた『残り100万円の支払い』に対して金利が上乗せされる」と考えるでしょう。

つまり、元本は100万円という考え方です。3年間で支払う元本は100万円なのだから、当然の思考ですよね。

ところが、残クレのシステムでは、元本は『本体価格の総額』、つまり例のケースでは200万円に対して金利が上乗せされることになってしまうのです。

支払い期間3年の場合、元本に100万円の差があれば、3年後の支払い総額は金利によりますが6〜10万円程度の差が生じます。コレ、結構大きい差ですよね。

さらに、3年後に買取りを選択してローンを組み直した場合、残クレは「3年+3年=合計6年ローン」ですが、通常の6年ローンよりも支払い総額が高くなります。

だって、最初の3年間は高い総額に対して安い金利しか払っていないので、元本が減ってないのですから。

残クレって、“ 普通よりも高い金利で車を『レンタル』して、期間が満了した場合には支払ったローンがムダになるか、ムダにしないためにはもっと高いお金を支払って車を手に入れることになる ”というプランなのです。

残クレのデメリット② 『買取り保証額』が必ずしも保証されるわけではない!

自動車メーカー各社がアピールする「数年後の買取り保証額が決まっているので安心」というポイント。

これには必ず『例外』が規定されています。

例外1.走行距離。

残クレのプランには、必ず『月間走行距離』が規定されています。

各社の月間走行距離は概ね1,000〜1,500㎞の間で規定されており、たとえば3年プランであれば3年後に3万6,000㎞を超えるとペナルティとして買取り価格が下がります。

トヨタの残価設定型プランの場合、過走行は1㎞につき5円。

目に見えないほどの少額に感じますが、1,000㎞増えれば5,000円、5,000㎞増えれば2万5,000円、1万㎞増えれば5万円。

月間走行距離を規定していないメーカーもありますが、その場合は買取り額が保証されません。

数年後にペナルティを受けたり、走った分だけ買取り額が安くなると思うと、安易に「今日はぶらっと遠出でもしてみようか」という気分にはなれないでしょうね。

例外2.車体の破損

普通に使用していれば当然についてしまう小キズや、修復歴がつかない程度の凹みなどは問題ありませんが、交通事故などでフレームに歪みが生じて修復歴がつく=事故車になってしまうと、買取り保証額から大幅に減額されてしまいます。

もし残クレの期間中に大きな事故を起こして廃車になってしまえば、買取りはしてもらえず、金利の高いローンだけ残るという最悪の事態に。

数年後の買取り保証額が決まっているからと言っても「なんでもアリ」ってわけではないんです。

なお、自分ではカッコいい・性能がアップすると思って改造した場合も、ディーラーにとっては下取り額ダウンの材料でしかありません。

買取り時は「純正状態で」が基本なので、自分でパーツをグレードアップさせたり、車体をドレスアップしたい方には残クレは不向きです。

残クレのデメリット③ 「買取り保証額<市場価格」でも評価してくれない

中古車買取り価格の相場は、その車を求めるユーザーの数で決まるといえます。

人気車であれば買取り価格も高い、ということですね。

では、残クレの期間が満了する数年後に、その車の人気が急上昇していて買取り保証額よりも市場価格のほうが高くなっていた場合はどうなるのでしょうか?

答えは「買取り保証額が適用される」です。

人気車の場合、残クレ契約時に定める買取り保証額も高めに設定されますが、さらに中古車市場での価格が高くても「買取り保証額を優先」となります。

残クレの魅力は「中古車市場での価格が下がっても数年後の買取り価格は保証する」というシステムですが、人気車に限ってはこのシステムが諸刃の剣になってしまうことも。

このデメリットについては、ニッサンが「買取り保証額よりも市場価格のほうが上回っている場合は差額を次の新車購入の頭金に充当できる」というサービスを導入しており、他社を一歩リードするかたちとなっています。

残クレのデメリット④ 乗り替え時は同じメーカーになる

車好きな方なら、マイカーの乗り替え時期になると「次はどのメーカーのどの車種がいいな」と次の車を自由に選びたくなるもの。

ところが、残クレで乗り替える時には、次の車も同じメーカーで選ぶことになります。

もし別のメーカーの車に乗り替えたいなら、下取りや買取りナシで頭金を用意した上で残クレ期間が終わったら返却するしかありません。

残クレは

  • その車格の車ならメーカーは問わないという方
  • 特定のメーカーにこだわりがあって、そのメーカーの車しか乗るつもりがないという方

ならピッタリのプランですが、メーカーも車種もその時のライフスタイルや好みで自由に選びたいという方には不向きだといえます。

デメリット盛りだくさん!それでもディーラーが残クレをおすすめしてくる理由とは!?

メリットとデメリットを比較すると「やっぱりサービスで支払いがラクになるような話なんてありませんよね」と肩を落としたくなってしまう『残クレ』。

それでも、ディーラーの営業マンは残クレの利用をオススメしてきます。

一体、なぜでしょうか?

理由① オススメしやすいから

ディーラーの営業マンが残クレをガンガン押す最大の理由が「オススメしやすいから」です。

だって、営業トーク的には

  • 月々の支払い額が安く抑えられますよ
  • 数年後には買取り額が保証されているので安心ですよ
  • 数年後には新車に乗り替えることもできるし、気に入らなければ返してくれるだけで新たな出費は0円ですよ

と良いことしか言わないのですからね。

「新車が欲しいけど、ローンの支払いがなぁ…」と指をくわえて見ている人にこんな営業トークをぶつければ、誰だってグラっと揺らいでしまうこと間違いありません。

売ってナンボの営業マンにとって、こんなに新車購入をオススメしやすいアイテムがあるならどんどん活用するに決まってます!

理由② 会社の儲けは大きくなるから

残クレのデメリット①でお伝えしたように、残クレを利用した場合の支払い総額は、通常のクレジットを利用した場合と比べると高くなります。

いくら『残クレ限定の特別金利』なんて言われても、実際のところは元本が高いわけだからおトクってわけでもありません。

会社の収益が大きくなる、だからこそ自動車メーカー各社がこぞって導入に踏み切ったのが『残クレ』の正体なんですね。

実際のところ『残クレ』って損するの?

ディーラーの営業マンがニコニコとオススメしてくる『残クレ』。

ここまでの紹介だと「残クレって、イイこと言ってばかりだけど、実は損をしますよ」と説明しているように見えますが、実際のところ残クレってユーザーが損をしてしまうだけのシステムなんでしょうか?

結論をいえば、残クレは“ 残クレのシステムを理解した上で利用すればメリットは十分 ”です。

だって、まとまった頭金ナシで憧れの新車に乗れて、しかも月々の負担は軽め。

金利も「車両価格の全額にかかってるんでしょ?」と理解していて、数年後の乗り替え・返却・買取りのプランニングがしっかりできる方にとっては、残クレは魅力的なシステムです。

反対に、

  • 営業トークだけを鵜呑みにして「安いじゃん!おトクじゃん!」と飛びついてしまうような方
  • 残クレのシステムを営業マンに突っ込んで尋ねたり、自分から情報を収集して理解しようとしない方

にとっては、残クレはその場しのぎでローンを払いながら新車に乗り継いでいるだけで、最後にもは手元に何も残らない残酷なシステム。

結局のところ、利用する『人』次第のサービスなんですね。

『残クレ』の途中でも車を売ることは可能?

概ね3〜5年の期間を定めてローンを支払う残クレ。

中には残クレの返済期間の途中でほかの車に目移りしたり、転勤などの事情でマイカーが不要になったりして「マイカーを売りたい」と考えることもあるでしょう。

では、残クレの途中でも車を売ることはできるのでしょうか?

原則、支払い中は売却不可の『残クレ』

残クレを利用して車を購入した場合、車検証上の使用者は自分自身になっていても、所有者はディーラーやメーカーのクレジット・信販部門に設定されています。

残クレの途中で支払いが滞ってしまったので車を引き上げたり、残クレ期間が満了した際に『返却』という形を取るためには、ディーラーやメーカー側が所有権を握っておく必要があるからです。

では、他人が所有者になっている車を、使用者が勝手に売ることができるのかというと、これは不可能です。

『所有権解除』という手続きを踏んで自分が所有者にならないと、他人の所有物を無断で売却することになるので、横領という犯罪に該当してしまいます。

残クレの支払い途中は、原則的に「売却はできない」ということになりますね。

所有権を解除してもらえば売ることができる

残クレの支払い途中であっても、所有権さえ解除してもらうことができれば車を売ることができます。

では、どうすれば所有権を解除してもらえるのでしょうか?

答えはただ一択で「残額を一括で支払うのみ」です。

残額を一括で支払うことができれば、ディーラーやメーカー側は所有権の解除に応じてくれます。

ただし、これは残額を一括で支払うことができる場合なので、そんなにまとまったお金が用意できるくらいなら最初から残クレなんて使っていないはずですよね。

残クレ途中でも『一括査定』で高価買取りしてもらえば一括返済は可能!

まだ残クレの支払い途中だし、車の乗り替えはムリかな…と諦めてしまっている方に、残クレ途中でも車を売る方法を伝授します。

その方法とは「一括査定サイトを使って高値で車を売り、一括返済+新車の頭金を用意する」という作戦です。

まずは車の『一括査定サイト』にアクセスして、車の車種・年式・走行距離などのカンタンな情報と、電話番号やメールアドレスなどの連絡先情報を送信。

すぐに一括査定サイトに登録している複数の車買取り業者からカンタンな査定結果の連絡がくるので、査定額が高い3〜5社に絞って実際の車を査定してもらいます。

査定当日には答えを出さずに「ほかの車買取り業者さんにも査定をお願いしているんですよ」と匂わせながら保留して、複数の車買取り業者を競合させることで高額査定をゲットします。

ほとんどの車買取り業者では『ローン返済サービス』などの名称で、買取り金額に応じてローン返済途中の車を一括返済し所有権解除をしてくれるサービスを提供しているので、これで残クレ途中の車のローン一括返済は完了です。

あとは、一括返済して残ったお金を頭金にして新たに車を購入すれば、残クレ途中の車と気持ちよくお別れができて、お目当ての車にも乗れちゃうという寸法。

これなら、残クレの支払いや数年後の3択に縛られることなく、残クレ途中の車に乗っていても新しい車に乗り替えができますね。

残クレは本当にお得なの?メリットデメリットを徹底解説のまとめ

ここでは、最近は各自動車メーカーがこぞってオススメしている車の新しい買い方である『残クレ』について、残クレのシステムやメリット・デメリットなどを紹介しました。

最後に今回のポイントをカンタンにまとめてみましょう。

  • 残クレは月々の支払い額が抑えられるため、気軽に新車を購入できる
  • 残クレの支払いは買取り保証額を差し引いているため安く感じるが、車体価格全体分の金利がかかっているため、結果的に支払い総額は大きくなる
  • 残クレ途中の車は原則的に売却できないが『一括査定サイト』を活用して車買取り業者に高値で買い取ってもらえば一括返済して売却が可能

残クレは魅力的なプランですが、おトクに見えるサービスには必ず『ウラ』があります。

その『ウラ』をユーザーがよく理解してメリット・デメリットをきちんと見極めることができれば、残クレは便利なサービスだと言えるでしょう。

これから残クレを利用しようと考えている方は、まずは残クレの見積もりと金融機関や信販会社・ディーラーなどのマイカーローンの見積もりを比較して、中・長期的な視点で見た時にムダがないのかをよく検討しましょう。

すでに残クレを利用して新車を購入し「こんなはずじゃなかったのに…」と感じているみなさんは、ぜひ一括査定サイトを活用した乗り替えテクニックを実践して、残クレで購入した車と気持ちよくお別れしましょう。

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