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日産新型エクストレイル/ハイブリッドの評価・評判
エクストレイルは2016年に、北海道内でSUV部門販売台数1位に輝きました。日産はこれに歓喜して、テレビコマーシャルをたくさん流してPRにつとめました。
日産がこれほど興奮するのは当然で、SUVは悪路を走るためのクルマなので、雪道や山道、砂浜や未舗装路がとても多い北海道でこれだけ売れたということは、「日本一のSUV」と評価されたといっても過言ではありません。
また北海道といえばアウトドア・レジャー、アウトドアの友といえばSUVなので、エクストレイルのイメージは一気に向上しました。
従来の日産のSUVといえば、トヨタ・ランドクルーザーより性能面ではるかに劣り、ホンダ・ヴェゼルよりはるかにスタイリッシュさに欠ける、という評価だったので、アウトドアのエクストレイルという称号は日産の販売店に勇気と希望をもたらしたことでしょう。
エクストレイルの話題はまだあります。2018年にはマイナーチェンジが予定されていて、日産は最近、売り上げがとても好調なので、エクストレイルにも強気の変更を加えてくるでしょう。マイナーチェンジについては詳しく解説します。
良く出来た本格派SUV
エクストレイルは良く出来た本格派SUVです。3列シートを選べば7人乗車できます。「ミニバンは嫌だ」という硬派なパパにおすすめの1台です。
日産にはかつて、名車と呼ばれるSUVが数多く存在しました。しかしそのほとんどが淘汰され、現在残っているSUVは3車種のみです。
その3車種のうちスカイラインクロスオーバーは、高級感を出しすぎてうまくいっていません。ジュークは、ファッション性重視のなんちゃってSUVです。
つまり、ちゃんとしたSUVはエクストレイルだけなのです。エクストレイルは「日産のSUV」を一身に背負っているのです。
ミニバンの要素も盛り込む
エクストレイルは、3列シートの7人乗りバージョンが選べます。さらに、2WDと4WDも選べます。おまけにハイブリッド仕様もあります。
これが日産のSUVを一身に背負っているという意味です。トヨタであれば、本格派にはランドクルーザー、富裕層にはハリアー、ファミリー層にはプラドをすすめることができます。
しかし日産ディーラーはそのすべてをエクストレイルで対応しなければならないのです。
トヨタを抜いた?
このような事情は、新車販売台数に現れています。2016年9月までの1年間で、SUV部門でエクストレイルは2位です。
販売台数は約6万3千台で、なんとミニバンの日産・セレナを追い抜いてしまいました。
一方のトヨタは、3位のハリアーが約5万2千台、6位のランドクルーザーは約2万6千台です。
エクストレイルは、総合力ではトヨタに完敗しているものの、車種別ではトヨタに勝っているのです。
ちなみにSUV1位は、なんちゃってSUVのホンダ・ヴェゼルでした。
日産新型エクストレイル/ハイブリッドの口コミ
買う時の決め手は7人乗りだからという声が多かった
こうした日産の上げ上げムードに対し、エクストレイルのオーナーは意外に冷静です。中でも目立ったのは、買う時の決め手になったのは「7人乗りが選べたから」という声です。
つまり、悪路走行での乗り心地を高く評価して買ったのではなく、家族で使うことを想定して買っているのです。
また、トヨタやスバルなどの本格派SUVを出しているメーカーからすると信じられないことかもしれませんが、エクストレイルには4WDだけではなく、2WDの設定もあります。しかも4WDに比べて価格が安い2WDは、そこそこ人気があるのです。
本格派のプライドを捨て、7人乗りや2WDという割り切った設定を出したのも、エクストレイルの成功要因の1つでしょう。
カスタムパーツの多さも魅力という口コミ
エクストレイルには熱烈なファンがいて、彼らが魅力に感じているのは、カスタムパーツの多さです。
カスタムするときに使う部品は、自動車メーカーとは関係ない部品メーカーが作っています。ですのでカスタムパーツが出ているのは、人気車種に限られます。不人気車のカスタムパーツを作っても売れないからです。
その点、エクストレイルはとにかく売れているクルマですので、タイヤサイズを大きくして迫力を出したり、ホイールのデザインを変えたりすることは自由自在です。
エアロパーツも充実しています。いずれも車検に対応した範囲で楽しむことができます。
車体が大きいので細い路地では乗りにくいという口コミ
一方で、買って後悔したという声もあります。購入した人が出したNGポイントは、「エクストレイルは大きすぎる」「エクストレイルの高い走行性能は私には不要だった」といった、過剰さでした。
エクストレイルは日産唯一の本格派SUVですので、風格があります。それに魅かれて買ってしまったものの、もてあましている状態なのです。
そしてエクストレイルの購入を後悔している人が「やっぱりあれを買っておけば良かった」として挙げるのは、ホンダ・ヴェゼルやマツダ・CX-3といった、格下のSUVです。
北海道の雄大な土地ならばともかく、細い路地が多い都心部のオーナーは、エクストレイルを乗りにくいと感じているのでしょう。
【良い口コミ】
4WDでも燃費が格段にあがり、オフロードの道でもへこたれることなくグングン走ることが出来る。また、シートは防水ということでアウトドア帰りで濡れていても気にせず乗車でき、お手入れも簡単で助かります。見た目もスタイリッシュで街中でもかっこいいです。
【悪い口コミ】
後部座席のシートを倒してもフルフラットにならず、車中泊をする際に少しの段差が気になってしまうのが不便です。また、荷物はたくさん積めるのですが三列シートとは名ばかりでとてもじゃないですが大人2人並んで座ることはとても困難です。
(40代、男性、T32、非ハイブリッド)
【良い口コミ】
走りが安定していて、下道でも高速道路でも快適な走りです。シートヒーターやオートライトなど、かゆいところに手が届く機能が充分に備わっています。シートは広々としていて、ゆったりと腰掛けることができます。長時間の運転も苦になりません。
【悪い口コミ】
車体がとにかく大きいので駐車が大変です。狭い駐車場だと、停めたはいいものの隣の車との距離が近くて、ドアを開けて降りるのが大変です。また、燃費がよくないのも難点です。街中を走ると、燃費はリッター10km程度です。
(30代、男性、2.0 20Xt エマージェンシーブレーキパッケージ 3列車 4WD、非ハイブリッド)
【良い口コミ】
エクストレイルの良いところは、雪道や山道、砂浜や未舗装路のような悪路で走れることです。北海道は先程言った道が多いので北海道ではよく売れたそうです。なので、山道をよく走る人にはおすすめの車だと思います。
【悪い口コミ】
街乗りする人やチョイ乗りする人には向かない車だと思います。なぜなら燃費が悪いからです。だいたいリッターで10キロほどしか伸びないです。後、荷台が狭いこと。子供がいる家族にはベビーカーを乗せたら荷台には他になにも載せられなくなる。
(30代、男性、20S、ハイブリッド)
【良い口コミ】
新型はまず見た目がかっこいいので、それが決め手でした。中もかなり広く大勢で出かける時も必ずこの車を出します。その割にハイブリッドのため燃費も良いし 、走るので買って良かったです。車は大きいですが運転しやすいので、近くのスーパーでもこれでいっちゃいます!
【悪い口コミ】
幅がすごく広いので正直小回りはききません。また、バックモニターがないと少し駐車が怖いです。後はカスタムが多く、知らず知らずのうちにかなり高額になってしまっていました。新型は乗ってる人が多いので、そこは個人的に少し嫌でした。他は特にありませんし、バックモニターがないと幅が広く不安になりす。
(30代、女性、ブラック エクストリーマーX、ハイブリッド)
【良い口コミ】
まずは何といっても見た目がカッコいい。suvが欲しい人なら是非乗ってほしい。新しいエクストレイルも悪くはないが旧式に比べて丸くなっているのが正直微妙だ。車内も広々としていてアウトドアが好きな人にもってこいの車です。
【悪い口コミ】
悪いところはほぼないのだけど強いて言えば洗車をするときに車高が高いため脚立を使わないと上の方を洗うことが出来ないというところですかね。(そんなこといったら全てのsuvがそうなってしまうんですけどね)それから燃費は少し悪いのでガソリン代を少しでも抑えたい人はハイブリッドが良いと思います。
(20代、男性、20xtt後期型、非ハイブリッド)
日産新型エクストレイル/ハイブリッドの辛口評価
エクストレイルの欠点は、こだわりを捨てたことです。初代エクストレイルの魅力を、これだけそぎ落としてしまったのです。
・デザインを大幅に変えた
・悪路の走行性能が落ちた
・ディーゼルをなくした
デザインを大幅に変えた
現行のエクストレイルは2代目です。モデルチェンジが発表されたとき、初代エクストレイルのファンは落胆しました。日産もそうするのかと。
初代エクストレイルは無骨さが売りでした。外観の直線的なデザインが、オフロードカーの雰囲気を醸し出していました。
ところがモデルチェンジ後のいまのエクストレイルは、曲線を多く使った流れるようなデザインになってしまったのです。
まるでトヨタ車のようです。アメリカメーカーのSUVにも似ています。
悪路の走行性能が落ちた
また、走っているときの感触も乗用車に近くなりました。ふわふわした感じです。
都心の道路を走っている分には、快適性が高まったのですが、少しでも荒れた道路に入るとふわふわ感がアダになります。
タイヤが道を踏みつけている感触が薄くなるのです。その結果、ドライバーは不安感を抱くのです。
ディーゼル車をなくした
評判が高かったディーゼル車でしたが、コストの都合で現在は発売されていません。
それは評判が良かったといっても、一部のファンに受けていただけだからです。今の日産には、少数のマニアを喜ばせている余裕はないのです。
本格SUVがエクストレイルのみになった日産は、エクストレイルで失敗することは許されず、初代エクストレイルファンがどんなに嘆こうと、万人受けするクルマに仕上げなければならなかったのです。
日産新型エクストレイル/ハイブリッドの燃費性能
エクストレイルは2トン近くあるクルマで、本格SUV車です。燃費を気にしちゃいけないクルマの1台です。
しかし昨今の燃費競争のおかげで、そこそこエコに走れるように仕上がっています。
ガソリン車で約16km/L、ハイブリッド車で約20km/Lです。ガソリン車とハイブリッド車の燃費差はとても小さいです。
例えばジャンルはまったく異なりますが、トヨタ・プリウスは40km/Lも走ります。これくらい燃費が良いと「じゃあハイブリッドにしよう」という気持ちになります。
しかしエクストレイル・ハイブリッドのように、多少燃費が良いくらいでは、あまり心は動きません。
最も安いエクストレイルは、ガソリン車の「20S [2列シート](2WD)」で2,238,840円です。燃費は16.4km/Lです。
ハイブリッドで最も安いグレードは「20S HYBRID [2列シート](2WD)」で2,669,760円、20.6km/Lです。
価格差は43万円もあります。つまりエクストレイルのハイブリッドは、ガソリン車との燃費の差がそれほどないにもかかわらず、値段はかなり高いコスパの悪いクルマといえます。
トヨタ・プリウスに比べると物足りなく感じるかもしれませんが、これだけの迫力あるクルマでこの燃費は高く評価してもよいでしょう。さすがは技術の日産です。
ただ残念なことに、現行のエクストレイルにはディーゼルエンジンの設定がありません。なぜ残念なのかというと、マツダがクリーン・ディーゼルで一世を風靡して、それまでトラックのものと考えられていたディーゼルエンジンが、身近な存在になったからです。
しかも日産もかつてはディーゼルを作っていました。ディーゼルは燃料代が安いので、エクストレイルファンは余計に寂しく感じています。
しかしこれには嬉しいお知らせもありますので、このまま読み進めてください。
日産エクストレイルの価格と装備から見るおすすめグレードは?
エクストレイルは最も安いグレードでも見た目が悪くなく、質感もそこそこ維持しています。そこで、エクストレイルを狙っている人には、一番安いグレードをおすすめします。
ただ、4WDだけは外さないでください。2WDでは、エクストレイルの魅力がグンッと落ちます。
秀逸な4WDを選ばない手はない
エクストレイルのおすすめグレードは、1番安い4WDの20S [2列シート](4WD)でしょう。
車体価格は2,445,120円で、最も安いエクストレイルである「20S [2列シート](2WD)」より約20万円も高いのですが、エクストレイルの4WDにはそれくらいの価値はあります。
「エクストレイルのデザインが気に入っただけだから2WDでもいい」と思っている人にも考え直してくださいと言いたいくらい、すごい4WDなのです。
賢さをもつ4WDはオールモード4×4i
エクストレイルの4WDは、「オールモード4×4i」といいます。コンセプトは「どんな道でも走る」です。
・舗装されていない道路や雪道もしっかり走る
・凍ったツルツル路面でも安心
・前輪が空回りすると後輪がふんばる
・アクセルの踏み加減とハンドルの傾き加減をコンピューターで察知
つまり、クルマが「このドライバーはこう走りたいんだな」ということを考えてくれるのです。だから「i=インテリジェント」なのです。
日産のハイブリッドは魅力薄なのでおすすめしない
逆に最もおすすめしないのは、ハイブリッド車です。価格が高い上に大幅な燃費アップが期待できません。
ハイブリッドの魅力はなんといっても燃費ですが、エクストレイルでは燃費の「うまみ」があまりありません。
日産のハイブリッド技術は、トヨタやホンダに比べてかなり低いと言わざるをえません。
それは日産自身も自覚していて、それで日産は電気自動車に力を入れているのです。なのでエクストレイルでも、無理にハイブリッド車を買わない方がいいでしょう。
7人乗りの3列シートも、選択肢から外した方がいいでしょう。3列シートが必要な人がエクストレイルを買うと、きっと後からミニバンにすればよかったと後悔するでしょう。
エクストレイルの3列目のシートは、狭いし貧弱です。緊急用として考えた方がよいでしょう。
Sで十分、Xは過剰装備
20S [2列シート](4WD)は2,445,120円です。これよりグレードが1つ上の20X [2列シート](4WD)は2,619,000円です。燃費は同じです。価格差は約17万円です。
20Xにあって20Sにないものといえば、オートライトシステムと本革ハンドルと本革シフトノブとインテリジェントキーとプッシュエンジンスターターとオートエアコンくらいです。これらの装備は正直不要です。
オートライトシステムは、クルマが薄暗くなったことを感知してヘッドライトを付ける機能です。手動で行えばなんの問題もありません。
プッシュエンジンスターターはもっと要りません。エンジンをかけるとき、ボタンを押すかキイをひねるか、それだけの違いです。
さらに上級グレードに20Xtがありますが、ここまでくるとぐっとくるものがあります。バックドアがリモコンで開いたり、ルーフレールが付いたりします。
しかし20Xt [2列シート](4WD)は3,024,000円もします。おすすめの「20S [2列シート](4WD)」より約58万円も高いのです。
装備は魅力的ですが、58万円も出す価値があるかどうかは微妙でしょう。
2018年マイナーチェンジの先取り情報
さて、ここまでお話ししておいて恐縮ですが、本当に本当のおすすめは、2018年のマイナーチェンジを待つことです。現在分かっている変更内容は次の通りです。
ヘッドライトがLED化されイルミネーションが付く
ヘッドライトがLED化されて、イルミネーションも付きます。LEDヘッドライトは本当に明るいですよ。
これに慣れてしまうと、従来にHIDヘッドライトのクルマに乗ったときに「スイッチ入れたっけ?」と思ってしまうでしょう。
ヘッドライトのイルミネーションとは、ヘッドライトの周囲に付いている光る飾りです。高級外車が付けたことで注目を集め、日本メーカーもこぞって装着し始めました。
夜間走行をするドライバーがより明るく感じるわけではないのですが、ヘッドライト・イルミネーションの格好良さは格別です。所有欲を満たしてくれるでしょう。
クリーン・ディーゼルとプロパイロットが加わるかも!?
また、2018年には、クリーン・ディーゼルが加わるかもしれません。もし本当に実現したら、これが最も良いエクストレイルになる可能性が大きいです。確定情報をお伝えできないのが大変残念です。
日産といえば自動運転システム「プロパイロット」を搭載したセレナが2016年のカー・シーンの話題をさらいましたが、これが2018年エクストレイルに搭載されるかもしれません。
ただ、自動運転システム付きエクストレイルはあまりおすすめできません。確かにすごい機能なのですが、便利さは限定的です。セレナにしても、話題が先行しすぎているきらいがあります。
フロントグリルもよりスタイリッシュに
さらに、クルマの顔であるフロントグリルも、よりスタイリッシュな形態に変わるでしょう。これで一気に2016年以前の型が古く感じてしまうかもしれません。
フロントグリルの変更は、エクストレイルを売却するときにも大きく影響します。それは、中古車市場において、新しい型と古い型の見分けが容易につくようになってしまうからです。
プラグインハイブリッド(PHV)車が出るかも!?
ネットではエクストレイルにプラグインハイブリッド(PHV)車が出るとの噂がありますが、日産はまだ発表していません。
PHVといえば三菱が有名で、日産が三菱と提携したことでこうした噂が出ているのでしょう。
しかし仮にPHVが出たとしても、まだ確立した技術とは言い難く、すぐに飛びつくのはおすすめしません。
日産新型エクストレイル/ハイブリッドの辛口評価まとめ
エクストレイルは2013年に、それまでの型式T31から、現行のT32にフルモデルチェンジしました。
デザインをそれまでの角ばった形から、丸みを帯びた形にしたため、ファンから大ブーイングが出ました。
しかし実際にT32が発売されると、事前の不評が嘘のように売れました。SUVは男性が乗ればマッチョに見えて格好良くなり、女性が運転すればセレブ感が漂うという魅力があります。
これはトヨタのハリアーが作り上げたイメージですが、日産もようやくこのエクストレイルでそのトレンドをつかめたということでしょう。
⇒ 日産新型エクストレイル/ハイブリッドの値引き相場&交渉方法
車を売る前に査定額の相場を知っておこう
ディーラーの査定で実際にこんなことがありました・・・
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[voice icon="http://carinfosp.com/wp-content/uploads/2018/06/f6987994e6b85102a8f59b06db1338bb.png" name="佐藤さん" type="l"]えっこれって高いのかな!?よくわからんなぁ・・・[/voice]
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