スズキ新型タントの評価&口コミを徹底調査【2020年1月】

スズキ新型タントの評価・評判

スズキを軽自動車ナンバーワンの座から引きずりおろし、ダイハツに栄冠をもたらした最大の立役者がタントです。いわゆるノッポグルマで、車高は175cmもあります。

新車販売では、最近の軽自動車ブームを引き起こしたホンダ・N-BOXとデッドヒートを繰り広げています。2016年9月の軽自動車販売では、1位N-BOX13,023台、2位タント12,789台と僅差です。3位スズキ・アルトが7,680台ですから、完全に2強時代に突入しています。

 

タントの人気の秘密は、

・とにかく広々

・とにかく女性目線

・なんと助手席側に柱がない

 

とにかくキャラが立っているクルマです。4ドア車の場合、前席のドアと後席のドアの間には柱があります。これがないと剛性が保てません。しかしタントは、助手席側の柱を取り除いてしまったのです。これがどれほどすごいことかというと、スズキディーラーのある営業担当は「常識外の構造です。小さな子供がいるお母さんがうちの次にタントを見に行ったら、もう戻って来ません」と完全に白旗状態です。

 

柱がなくなったことで、赤ちゃんを乗せたままベビーカーを折り畳まずに車内に入れることができます。タントのホームページには、若い女性と赤ちゃんの写真がたくさん載っています。そうなんです、タントは徹底的に女性を意識して作られているのです。

 

それは内装だけでなく、デザインにも現れています。現代のクルマは、フロントのライトを釣り目にするデザインがはやっていますが、タントは横長の5角形のライトを左右に配置しています。とてもユーモラスな顔になっています。

ボディカラーも11色を用意していて、特に淡い緑と薄いピンクは上品で素敵です。

 

だからといって、男性ユーザーを忘れているわけではありません。エアロパーツを装着して、フロント周りもいかつい顔にしたタントカスタムという上級グレードを用意しています。

信号停止などでエンジンを自動で止めるアイドリングストップ機能も向上しています。新エコアイドルといい、時速9kmまで減速したら、完全に停止する前にエンジンを停止してしまうのです。エンジンの停止時間を長くして燃費が良くするのです。

気配りの細かさがタント人気の秘密でしょう。

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スズキ新型タントの辛口評価

高くても売れているので、適性価格といえば適正なのですが、それにしてもタントは高いです。

タントのグレードは、大きく分けてタントとタントカスタムの2種類があります。最上級グレードのカスタムRS“トップエディションSAⅡ”(ターボ付き)は1,749,600円もします。トヨタのハイブリッド専用車にしてベストセラーのアクアでは、最も安いLというグレードが1,761,382円です。

値引き率の悪い軽自動車と、値引きに熱心になり始めたアクアでは、実際の購入価格は逆転する可能性が大きいです。タントにアクアを超える価値がタントにあるかというと、疑問です。

 

もちろん、タントにも装備をぐっと抑えた安いグレードがあります。それはLというグレードで、1,220,400円です。最上級グレードより50万円以上安いのでお買得かというと、実はそうでもありません。

トヨタの世界戦略車であるヴィッツの最安バージョンが1,153,637円なのです。最安同士の比較で、タントの方が高いのです。

 

タントは割高であると断言できます。割高でも売れるのは、軽自動車の税金が優遇されているからです。ダイハツの営業担当は「購入価格は小型の乗用車と変わらないかもしれませんが、数年も乗れば割安になります」と言うでしょう。

もしかしたらトヨタの方を褒めるべきなのかもしれませんが、しかし何か足元を見られているようで面白くありません。

 

スズキ新型タントの燃費性能

タントの燃費は、ターボ付き車が26.0km/L、ターボなしが28.0km/Lとなっています。これはカタログ数値といい、メーカーが最良の条件でタントを走らせて、最も良い数字を表示しています。

実際のオーナーが街中で走らせると、大体この6割程度になるといわれています。そうすると15.5km/Lと16.8km/Lとなります。しかし、これでもすごい数字です。乗用車からタントに乗り換えたばかりの人は、「まだガソリンスタンドに行かなくていいのか!」と驚くと思います。

 

しかし燃費では、ダイハツよりもスズキの方が上をいっています。同じノッポ軽自動車のスズキ・スペーシアの燃費は、カタログ数値が32.0km/Lにも達します。

また、先ほど車体価格で比較したトヨタ車とも比べてみましょう。ヴィッツは25.0km/L、アクアは37.0km/Lです。

タントも頑張ってはいますが、こうして並べてしまうとかすんでしまいます。

 

スズキ新型タントの価格と装備から見るおすすめグレードは?

タントのおすすめグレードは、Xターボ“SAⅡ”です。カスタムではないバージョンの最上級グレードです。車体価格は税込み1,501,200円で、燃費は26.0km/Lです。

なぜ最上級車をすすめるかというと、タントは元々割高だからです。つまりコスパを重視する人は、そもそもタントを選ばない方がいいでしょう。

 

そしてどうしてもタントに乗りたい人は、ぜひターボ付きを選んでほしいのです。軽自動車は排気量が小さいので走りが愚鈍です。しかもタントを買う人であれば、大きな荷物を積むことや複数人乗車が多いと思います。クルマの重量が増えると、走りはさらに悪化します。

そんなとき、ターボのプラスαの馬力はとても嬉しく感じるでしょう。ターボ付きを選んでも、価格の上昇は8万円程度です。これは決して高くありません。

 

最上級グレードのXターボ“SAⅡ”には、SAⅡも付いています。SAⅡは「スマートアシストⅡ」の略です。衝突回避支援ブレーキ機能、車線逸脱警報機能、衝突警報機能の3つの安全機能が付いています。これだけの機能が付いて、SAⅡなしのグレードより6万5千円高いだけです。

 

ターボとSAⅡを付けると、計14万6千円高になりますが、売却するときの価格も有利になるので、長い目で見るとそれほどの出費ではないでしょう。タントは快適に乗ってほしいです。

スズキ新型タントの辛口評価まとめ

値段が少々高いのですが、それでも軽自動車の購入を検討したときに、候補車にタントを入れないわけにはいかないでしょう。そして実際に試乗をすれば、かなり購入意欲がわくと思います。

タントはスズキ車を研究して誕生し、いまや完全にスズキ車を追い越しています。走りの機能も高めているので、かつてノッポ軽自動車を運転して恐い思いをした人でも、最新のタントを運転すれば、その技術の進化ぶりに驚くでしょう。

しかしタントは女性向けのクルマです。そのため室内のレイアウトも実用的に作られています。タントに乗ると、クルマに乗っているというより部屋の中にいるような感じになります。

快適には違いないのですが、余計な装備もたくさんあって、それが値段を上げているような気がしてなりません。

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